不味いなんて言わせない!【色がキモいけど実はとても美味しい魚】ベラを食べよう

記事内に広告が含まれています。

ベラを食べてみよう!

ベラを初めて食べた時のことは今でも忘れられない。

刺身で食べればその白身はカサゴにも負けない甘みで私を魅力し、塩焼きにすれば焼いてるそばからジュワジュワと程よい脂が皮目からほとばしる。

その味は堤防で手軽に釣れるあらゆる魚のなかでも上位に位置するだろう。食べると美味しい魚なのだ。

神奈川県・江乃浦港で夏のダンゴ釣り
暗いうちまで雨でしたが、9時に堤防に到着した時には時折日が差したり波もナギていたりで絶好の釣り日和。ということで、釣り人沢山笑

それまでカサゴ釣りやカワハギ釣りの外道として釣れるとガッカリする魚ナンバーワンだったベラだが、その味を知って以来キープ対象になった。

手のひらサイズはもちろん、20センチ級が釣れようものなら即シメてクーラーボックス行きだ。

初めてのボート釣り 沼津内浦湾で旬のカワハギを釣る!
静岡県沼津、内浦湾でのボート釣り。カワハギ狙いで本命はもちろん、カサゴ、ベラなど沢山魚が釣れます。エサ、釣り方、釣れた魚の食べ方レポート
根魚狙いではベラが沢山釣れる。他に写っているのはアカハタ、メジナ、ネンブツダイ

今ではすっかりベラ推しの私だが、それまでベラを食べなかった理由は、やはりそのカラフルな体色だった。

ニシキベラ、ササノハベラ、キュウセン…どれをとっても、一見して食欲をそそられる外観ではない。どちらかと言うと派手で毒々しい色合いだ。

カラフルな印象のニシキベラ

子供の頃から魚好きで、釣魚図鑑などから堤防及び磯場から釣れるベラの知識は持っていた私。

私が持つ、食に関するベラの認識としては

とりあえず食べられる、関西ではキュウセンは高級魚、ニシキベラはマズい

といったところでしょうか。

ベラを食べてみたきっかけは単純。一緒に釣りに行った奥さんの、コイツ食えるなら食ってみよう!の一言からだった。

え、ヤダよキモいじゃんと軽く抵抗したが結局持ち帰り食べる事に… 今ではこの言葉に従って正解だったと心から思う。

ちゃんと活き〆すれば刺身が絶品!塩焼きも最高!

ベラの刺身

静岡や、神奈川の堤防なんかで釣れるベラですと、大きくても25センチがいいところでしょう。大きめのサイズのベラが釣れたら刺身にして食べましょう!

きっとその旨さに驚くハズ!ベラも他の魚同様に釣れたらスグに〆てクーラーボックスにいれて鮮度を保ち持ち帰ります。

いつまでもバケツの中に入れて生き殺しにするのは非常に勿体無いですよ!

ササノハベラの刺身

ただ、ちゃんと活〆が出来ていないと三枚おろしや皮引きが上手くいかないくらい身がブヨブヨになってしまいますし、味も落ちてしまうので注意しましょう。コレは私の実体験であります笑

また、地域差があると思いますが時期的にベラの旬は夏〜秋だと思います。

寄生虫の有無については確認したことがありませんが、私はベラでは一度も当たったことが無いのであまり気にしないで食べています。

サバやイワシではアニサキスに当たった事が数回有りますがベラは経験がありません。

ベラの炙り

キュウセンの炙り

今まで、いくつかのベラを刺身と炙りで食べ比べましたが刺身の方がいいようです。

といっても、炙って特別臭みが出るというのではなく単純に私は刺身が美味いと思うだけの事なので、そこは人それぞれ、好みといったところでしょう!炙りも是非試して下さい。

ベラの背ごし

小型のベラは新鮮なうちに背ごしにすると美味。骨の旨味とコリっという食感が絶妙です。

オハグロベラとササノハベラの背ごし

作り方は簡単です。

ベラの内臓をとって腹の中を綺麗に洗い、ウロコと各ヒレを取り、皮付きのまま身を輪切りにしてお皿に並べれば完成。

①内臓、ウロコは綺麗にとっておきましょう。背ビレ、尻ビレ、尾ビレをカット。今回のモデルはオハグロベラ。他にも写真にはありませんが、ササノハベラも用意。

ヒレのカットにはキッチンバサミが便利
因みに尾ビレも刺身で食べます。
ヒレカット後

②骨ごと輪切り

食べやすく薄く輪切りにします。肛門より頭側は骨が太くて噛みきれないので、今回は肛門より尾ビレ側のみを背ごしにしました。

醤油で食べます。刺身とは違う食感と甘さが抜群に美味いです。

ベラの塩焼き

小さめのベラや、刺身で食べるには少し鮮度が落ちてしまったと思われるベラでも、塩焼きにすると大層美味しく頂けます。

ササノハベラの塩焼き 左端のはエソです

ベラは焼くとふっくらした身で、皮目には微かながら脂が出てきます。大きなベラはもちろん、小さくてもそのジューシーさがあるので好きです。

私はベラの塩焼きを初めて食べた時、今までこんな美味しい魚をリリースしていたなんて!という感動を得ました。

美味しく食べる為にベラを調理する際、気を遣って処理して欲しいのがウロコです。ベラは大小に関わらずシッカリとしたウロコを持っています。

塩焼きで食べる時はもちろん、刺身にする時にはウロコ付きのままだと、皮引きの邪魔になり上手く皮を削げないので1番最初にウロコを綺麗に取りましょう!

他には唐揚げ、煮付け等あるかと思いますが私の主観では塩焼きがダントツでいちばんのオススメ!

ここまで読んで頂いている方は既にベラを食べてみたくて仕方がないハズ!でももう少しお付き合い下さい。

次はいくつも種類があるベラの中でも特に関東で手軽に釣れるベラ3種を紹介します!

どんなベラも美味いが、いくつか種類を知っておこう!

キュウセン

メスのキュウセン

写真のキュウセンはメス。大きくなると性転換してオスになるらしい。オスのキュウセンは少し薄緑がかっている。

関西地方では高級魚だと私の子供の頃に見た釣魚図鑑には書いてありました。

関西地方には親戚もいないし、知り合いもいない。

大阪や奈良から上京してきたバイト仲間に聞いてみてもキュウセンなんて魚知らないと言う。

真意の程がわからないまま大人になったある時、知り合った広島出身のおじさんからようやくキュウセン美味いよね〜て話を聞くことが出来たのだ。

コレには少なからず感動した事を覚えております。伝説化した絵本の中の話が時を超えて現実味を帯びた瞬間でした。

話がそれましたが実際食ってみると、なるほど美味しい!もし、居酒屋なんかでキュウセンの塩焼きがあったら速攻で頼みたい。

ササノハベラ

私が釣りをする地域では何を狙うにしろ、外道でササノハベラが沢山釣れます。なので1番口にする機会が多いのがこのベラ。

かなり強烈な顔付きと色合いですが、私的にはキュウセンよりも評価は上。

ホシササノハベラとアカササノハベラがいますが、両者分け隔てなく美味しい魚です。

オハグロベラ

黒色ベースで黄色掛かった魚体が特徴的。

ベラの中では旨味が乏しい種だとおもいます。

ニシキベラ

ニシキベラ。ダンゴ釣りにて…

図鑑を見てもネットで情報を探っても味に関しては余りいい事が書いていないので私自身も最後の最後まで食うのを躊躇い、釣れても逃がしてを繰り返す日々…

そんな中々縮まらないニシキベラとの距離感でしたがまたしても、奥さんの一言で食う事になりました。

持ち帰ってウロコを取り、ハラワタを取り除き塩焼きの準備。塩をまぶし、弱火でジワジワ焼く。

ニシキベラ…その魚体は正に狂った神の色使いである。ポセイドンのイタズラ‥これこそベラofベラ。いざ実食!

下4尾がニシキベラ、上3尾はササノハベラ

みんな聴いてくれ!マジで美味いこの魚。噂はアテにならないぜ!

普通は食用にしない、美味しくないetc…散々な言われ具合の可哀想なニシキベラ。ホントは美味しい魚。

何というか、身の味がミルキーです!試してみればわかりますよ!

尚、クレームは受け付けません笑

でも冗談抜きで甘味はベラの中でも1番。欠点としてはあまり大きいのが釣れないことでしょうか。

ベラの釣り方

ベラはカワハギ、カサゴ、メジナ狙いにおいては税金のような存在の外道なので、釣り方もクソもありませんが一応書いておきます。

エサはイソメ、アサリ、サバの切り身、パワーイソメ、オキアミ。つまり海釣りで使用するであろうエサなら、そこにベラが居れば何でも釣れます。


集魚戦隊 サバレンジャー(全5色)

仕掛けはウキ釣り、投げ釣りの仕掛けで釣れますが磯場を好むベラの生息する地形柄、根掛かり回避を優先させつつ、数を狙うなら胴付き二本針がいいでしょう。

胴付き仕掛け。一荷で釣れたベラ。

河口部ではあまり釣れない魚種ですが、大抵の堤防やテトラ帯では釣れると思いますので、リラックスして狙って下さい。

語り継ぎたいベラの味

私の様に今までベラを食べる事に躊躇していた方も、この記事を読んで初めてベラという魚な存在を知った方も、ベラが釣れたら是非食べて見てください!

試してダメならそれまで、しかし、もしアナタの口に合えば儲けもの♪人生の楽しみが一つ増えますよ!

とりあえず食ってみて下さい!

コメント

タイトルとURLをコピーしました