高価な鰻重よりも美味い!ウナギは自分で釣って食おう!
ウナギは美味い。食欲の失せる暑い夏でもコレなら食えます!なんて人も多い。私のガールフレンドもその中の一人。私はある年の夏、彼女にウナギを沢山食べて喜んでもらうためにウナギ釣りに奔走した。その頃の経験から学んだウナギ釣りのメソッドをこのブログで紹介しようと思います。
今回は主に潮の流れの影響を受ける河川、汽水域でのウナギ釣りを想定して話を進めていきます。
お店で食べるとなるとやや高価なので中々手の届かないウナギ。もちろんおいしい!しかし、天然のウナギを食べたらそんなもの比べものにならないくらい更に美味い。
釣れた場所によっては泥抜きした方がいい時もあるが、海水の混じる汽水域のウナギは泥抜きなしでも美味しく頂けるのだ。
仕掛けはシンプルなぶっ込み仕掛け。
河口でウナギを狙う場合のタックルですが、なんでもオッケー。投げ竿、ジギングロッド、パックロッド、バスロッド etc.. リールも投げれて巻ければいいです。いちいちウナギ釣りの為に竿一式揃えるのは勿体無いです。
汽水域になると広い川幅の河川も多いですが、ポイントは遠くよりも岸側であることがほとんどなので、遠投する為にタックルをあれこれ揃える必要がありません。
道糸はナイロンなら3〜5号。PEなら1号前後。ウナギのポイントに底にブロックや石が沈んでいる所があるので、リーダーは少し太めにしましょう。
私は普段三本竿でやってます。一本はショアジギに使ってるタックルをそのまま使い、あとの二本は安物のファミリーフィッシング用のパックロッドを使ってます。
仕掛けは使う竿に負荷を合わせたナツメオモリに糸を通してサルカン、市販の太さ4号ハリス付きのウナギ針を結びます。パックロッドならオモリは8〜10号。あまり重過ぎると根掛かりも多くなります。
基本的に釣り方は上記の仕掛けにエサをつけて投げて待つだけ。川底に沈ませる釣りなので、根掛かりした時のためにオモリや針は多めに持っていきましょう。
竿先には鈴を付けてアタリがわかるようにします。ウナギは夜メインなので暗い中でも鈴がアタリを教えてくれます。また、夜に釣りをしていると鈴を落として見失なう事もあるので鈴もスペアがあるといいでしょう。二個入りで100円位で売っています。
あと必要なものはフタ付きの水が入れられる容器。キープしたウナギはフタが無いと逃げだすのでキチンと閉められるものが必要。私は磯釣り用のバッカンを使っています。
エサはミミズ、アオイソメ、魚の切り身
ウナギ釣りにおいて良く釣れて、使い勝手のいいエサはミミズです。私自身ミミズでの実績がいちばんです。天然のドバミミズが最高とされてますが、釣具屋さんで買っていってもOK!市販のミミズならなるべく太いものを選びましょう。
しかし海水の影響を強く受ける満潮時や海が目の前のポイントだと、投入した途端に塩分でミミズもすぐにシナシナになって死んでしまいます。もしかしたらそれでも釣れるのかも知れませんが、私はそう言った場合代わりにアオイソメを使います。欠点はアオイソメを使うとセイゴがうるさい位に掛かることでしょうか。まぁ無反応よりは楽しいので、ウナギの時合がくるまで辛抱しましょう。
サバの切り身やハゼなどの小魚をエサにするのもありです。しかし、フィールドにより真っ先にエイが食ってくることも少なくないので、私はあまり使いません。
他には、テナガエビやカニなんかもエサとして使えます。
大きな堰堤のない下流部や、河口ならどんな川でもウナギが釣れる
ウナギは海で生まれて川に遡上し育つ魚です。なので堰堤がある河川ではその下流ではよく釣れても、堰によって遡上が阻まれるので上流に行くにしたがって個体数は少なくなるようです。
もし川でウナギを狙うなら堰堤の有無を調べてその下流側で竿を出しましょう。
海から川までに遡上の妨害になる障害物が無ければその河川全域がポイントになるでしょう。私の住む関東南部では多摩川、相模川、荒川が大きな河川です。いずれの川も下流域及び河口部にはウナギが沢山生息していますがやはり幾つかある堰を越えて上流に行く度にウナギに出会える確率は低くなっていきます。
いきなりウナギを狙いに行こうといって実績のある場所がわかっていればいいのですが、そうで無い事が多いので私が目安にしてるのがその川のハゼの釣果情報。
ウナギが釣れるポイントは、得てして人に知られたくない人が殆どのため情報はネットなんかでも出てきづらいでしょう。一方でハゼの釣れ具合なんかはググればよく出てきます。同じ夏の釣りものなのでその情報を利用して、その場所で夜釣りをしてみてください。きっとウナギは釣れるはずです。もしその日釣れなくても潮の満ち引きも関係があるので、何回か通ってみるといいです。それでもダメならまた同じプロセスでポイントを探します。
また、同じ理屈でテナガエビの釣果情報もアテになります。ハゼもテナガエビもウナギのエサになり得る生物なので、もし外道として釣れたらそのままハリに刺して置いてウナギが食いつくのを待つのもアリです。
基本は夜釣り。濁りが有れば昼間でもバカスカ釣れる。 潮の干満も釣果に影響
ウナギが夜行性なのかは定かではないが、やはり夜メインの釣りです。蒸し暑い夏の夜はウナギ釣りに限ります。具体的な時間帯としては夕方から21時までがベスト。もちろんそれ以降も釣れますが、あまり深夜まで粘っても個人的には翌日の仕事にも響きますし、それまでには釣れる事が多いので無理はしません。
一方で昼間でも釣れる時は釣れます。雨後で濁りが入ると面白いように釣れることも。
ウナギ釣りにおいて早合せは禁物ですが、アタリが出てから待ち過ぎても穴に潜られて取り込めなくなるので注意しましょう。
チリチリと鈴が鳴ったら竿先に注目。そのまま竿先が引き込まれればウナギがしっかりと食いついているので、合わせてゴリ巻きします。鈴が軽く鳴るだけで終わるのは大抵ハゼかなんかがエサを突いているだけです。
うまく掛かったウナギをうまく取り込めたら、針は外さずハリスを20センチ程残して切り、そのまま水を張った蓋付きのバッカンに入れます。無理にハリを外そうとしても、奴らはもがいてハリスにグルグル絡みつき収拾がつかなくなるのでこの方が手っ取り早いです。
また、釣れたウナギは生かして持って帰らないと美味くないので、調理するときは生きています。ウナギはヌルヌルしていて手掴みは慣れていないと困難。その時にハリスが付いていればそれを持って簡単にウナギを取り出せます。
太くて長さも充分なウナギばかりが釣れれば嬉しいですが、もちろん小さなウナギも釣れてしまいます。私は40〜50センチまでのウナギは細いのでリリースします。ウナギ釣りを始めたころ、1匹だけ50センチクラスを釣って持って帰ってみましたが、まだ細くて余りの食いごたえの無さにキープしたのを反省しました。ウナギはある程度大きいほうが美味しいです。
ただ、やはり天然物なので肉付きには個体差が有ります。50センチでも食うのに十分な太さだと判断したらキープします。
他の魚でもそうですがウナギにも時合いがあります。大抵1匹釣れるとバタバタと他の竿にも掛かって忙しくなりますがそんな時は楽しいです。
また、先にも書きましたが潮の干満はどうもウナギの釣果には関係があるようで、私の場合は昼夜に関わらず、釣行を選べれば干潮の時間帯に釣りをします。コレは場所によるのでしょうが参考にして下さい。
汽水域のウナギ釣りで掛かる外道
キビレ・クロダイ
汽水域で釣れるものはマズイと言う人もいますが、私は喜んで持ち帰って刺身で食います。
スズキ
釣れるサイズはセイゴ、フッコまでです。アオイソメをエサにするとよく釣れます。
マハゼ
ウナギ針に掛かるハゼは必然的に良型が多いです。釣れたハゼをそのままエサにするのもアリ!
ニゴイ
ダム下から下流部までよくもまあ釣れます。
テナガエビ
ウナギ針はデカイのでエビが掛かることは少ないですが、ミミズ大好きなのでハリに乗らないアタリの正体はコイツだったりします。そんな所ではライトで水中を照らすとテナガエビが手の届く所で蠢いているのが見えるので、ウナギを釣ってる間、小さな網持参でテナガエビ捕りも面白い!
ホタテウミヘビ
ウナギと同じ長物なので、闇の中では一瞬本命かとおもいますがウミヘビ。私はウナギを釣る前はこの魚の存在を知らなかったので、てっきりウナギかと思い込みTwitterに”人生初のウナギ!”みたいなツイートと一緒に写真投稿したら、いくつかの手厳しい指摘を受けたので苦い思い出の魚でもあります。
ワニゴチ
アカエイ
身エサで釣れる。重々しい引きで身体の形から水の抵抗の大きさも手伝って中々上がってこないので、何匹か釣ったらエイだとわかります。
ウグイ
海にいってもハヤは釣れる。
シロギス
潮次第でしょうが意外に川にも入り込んでいる模様。夜釣れるのは大型が多い。
釣ったウナギは蒲焼きに!
釣ったあと生きて持って帰ってきたウナギを捌いて焼いて食べちゃいましょう!
最初はガールフレンドの笑顔のために美味しいウナギを狙って釣っていましたが、結局は私自身の楽しみに取って変わりました。それも仕方ありませんね!
コレを見たあなたはきっとウナギが釣れるはず!
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