冬の青梅・多摩川の水質を検査キットで調べてみた

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渓流の解禁が待ち遠しい2月下旬、休みの日が暇だったので多摩川の水質を調べてみました。

多摩川水質検査の為に水を採取した場所とその理由

青梅市内を流れる多摩川

東京都を西から東へ流れる多摩川。今回私が水質検査をしたのは多摩川では上流域にあたる青梅地区の水。

山梨県の丹波川が源流とされ、小河内ダムで堰き止められたその水は奥多摩湖と呼ばれます。その奥多摩湖から流れ出す水が多摩川の始まりです。

小河内ダムの下流にはもう一つ、白丸ダムが存在します。

私は鮎釣りが好きですが、食べるのも好きです。多摩川で釣れた鮎の場合、白丸ダムより上流で釣れる鮎は食べれるのですが、白丸ダムを挟んで下流側の鮎は臭くてあまり食べる気にはならないのです。

白丸ダムより上流で釣れた鮎

居付きのヤマメも同じで、白丸ダムより下流のヤマメは食べると河原の石を舐めた様な香りが鼻を突き抜けます。解禁時に放流されたばかりのボロ鰭ヤマメの方が美味いくらいです。

綺麗だけどヤマメもあまり美味くない リリースを推奨します

特に青梅駅付近、釜の淵辺りからはその匂いが顕著になると私は感じています。

何故この辺りの魚は食べて臭うのか?それが水の採取場所を決めた理由です。

今回調査の為に採取した水は青梅市の釜の淵公園下流に位置する鮎美橋の瀬。

鮎美橋 ここで水を採取

夏の鮎釣りシーズンになると太公望たちが立ち並ぶ瀬であります。

川の状況

13時に川に着きました。晴れで濁りは無し。

まずは水温を測ります。

持って来た水温計をしばらく川に沈めて出します。

水温 5.5℃

手を浸しているとあっという間に冷える温度です。

次に川虫の存在を確認。石を裏返してみました。

ヒラタ
クロカワムシ

上の画像の通りカゲロウやトビケラの幼虫がちゃんと居ました。

そしてここ数年で問題になっているミズワタも確認。

緩い流れの石にはミズワタがびっしり
コレがミズワタだ!
触るとモチモチ?ドロドロ?で気持ち悪い

このミズワタですが白丸ダムより上流でも発生しています。これから暖かくなるにつれて更に増えていくようです。

カジカの穴釣りもやり難くなるので最悪です。

同じ流域でも何故かカジカは臭わない

発生原因のひとつは小河内ダムからの放水方法が関係しているらしいのですが、よく分かりません。ミズワタについては漁協のHPに出ていたのでそちらを見てください。

そして空き容器に水を汲みます。

多摩川の天然水ゲットだぜ

10分後、意気揚々と帰宅…

川の水調査キットを開封!

数日前に楽天で購入して届いた、川の水調査キットの封印を解く!

わかりやすく説明書が付いてます
チューブの包装

このパックテストで調べられるのは5つの項目。

①COD 有機物が消費する酸素の云々…。つまり、大まかに汚れているか綺麗かの数値

②〜④ 3種の窒素量の値。

⑤ リンの値。

以上の5項目でその河川に工場排水や家庭からの生活排水や田畑からの肥料の流入による汚染度を調べるのが、このパックテスト。

子供の自由研究に使われる様な簡単でわかりやすい調査です。早速汲んできた水で試します!

反応色でわかる河川の汚染度

あまり水温が低いと反応が悪いらしいので、水温を12度にしました。

どの検査でも数値が低いほど、綺麗だということらしい。

小瓶に移し替えた水をチューブで吸い上げる

COD

CODの結果
拡大

反応した色を用紙と照らし合わせてみます。

0か2ですかね。悪くないと思われます!

NH4 窒素

最低数値の0.2です。綺麗なレベル。

NO2

コチラも綺麗と呼べる数値 0.005の色。

NO3

コレもgood!

P リン

最後の項目でも目立った汚染は出ませんでした。

多摩川水質調査結果のまとめ

結果・青梅の多摩川は綺麗だった

河川のデータと検査結果

今回の川の水調査キットを使って、青梅市内を流れる多摩川の水は綺麗だという結果が出ました。

正直、どの汚染度も数値が低かったので実験としては物足りなかったです。(もちろん綺麗なのはいい事なのですが…)

今回の水質調査では、結局多摩川の魚を食べて臭い原因は分からないままで終わりました。

季節が進んだら夏にでも同じ調査をするつもりです。

また、他にも水質を調べる術が見つかったらこのブログでお伝えしたいと思います。

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